スカッと地獄

メシ喰うな

INU / 徳間ジャパンコミュニケーションズ


 あまりにも有名なこのジャケット写真。パンク歌手で小説家、詩人、たまに俳優もする町田康がまだ町田町蔵と名乗っていた頃のもの。

 INUというバンドでデビューした町田氏は、当時弱冠19歳だったらしい。あの飛び出しそうな大きな眼で世界を睨みつけ、思いつくまま歌い書き、時に「ヒョエ~ッ」とか奇声を発しながらあちこちのライブハウスで歌っていた町田氏。その存在感は昔の写真や、雑誌の記事などで知ることになるが、自分もちょうど19歳くらいの頃に町蔵の歌を聴いたのです。ついでに野音かどっかで歌っている奇妙な映像も見たんじゃないかと思う。何だか得体の知れん妙な奴だな・・・と興味を覚え、CDを聴きあさりすっかりファンになっていた・・・。
 俳優としてもその存在は際立っており、映画「爆裂都市」(大江伸也や遠藤ミチロウも出演)では、キチガイ弟という配役でご出演なさっていました。

 地獄の業火に焼かれた阿鼻叫喚の浮世絵の様な世界(ん?何だそれ?)・・・・そんな世界を作り出す稀に見るトンチンカン野郎だ町蔵は・・・と訳のわからぬ想いを抱き、こっそりファンを続けていた。

 10年ちょっと前に、本屋で変なタイトルの小説を見つけた。それが「くっすん大黒」。町蔵くんは町田康と名を改め小説家になっていた。やや、と思い購読すると、その小説はとてもオモシロく一気に読み上げてしまいました。
 その後次々と小説、エッセイ、詩集を出版。数々の賞をかっさらい、その名を全国に知らしめてしまったのです。

 私がこのブログでしばしば使う一人称は小生、お分かりの方も多いかと存じ上げますが、町田康と時代劇好きによるもので、その影響に他ならぬものでございます。それ故使い方を間違うことも多々あるかと思いますので、この場を借りて深くお詫び申し上げます。


 それでは皆さんも、時には町田町蔵×町田康の世界に飛び込み、スカッと地獄へ参りましょう。

 
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by aonekoroman | 2008-11-12 12:19 | 本・映画・音楽  

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