睡蓮の花びら

  
  うたかたの日々
岡崎 京子 / / 宝島社
ISBN : 4796632751


 

 ボリス・ヴィアン原作の小説「うたかたの日々」を、岡崎京子が漫画化したこの作品。肺に睡蓮の花が根付く奇病を患ったクロエと、彼女と生きる資産家のコラン、二人の悲劇。友人シックとアリーズも、並行して物語は進む。前半の幸せな展開から一転して、物語はひたすら転がり堕ちていく。

 青猫メンバー中者大くんの営むブックカフェ'burroughs'で見つけたボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」、岡崎京子の漫画ではクロエという主人公の存在感が原作よりつきぬけているように思えた。ジャケットの儚い描写、睡蓮の花。作中岡崎京子が描く町並み、コランが所有する自慢のヘンテコなマシン、バルトル(サルトルみたいな奴)の講演台の下で出会うシックとアリーズ。そして最後のネズミのシーンまで、岡崎京子が原作を敬愛してやまないことが伝わる作品です。

 彼女がしっかり自分の世界を描いて、この悲劇を再び世に送り出したこと。

 バンドでカバーをする時も、自分のバンドのカラーを壊さずに演奏できればと常々思う小生。勿論完コピを否定するほど阿呆じゃございません、あくまでも原曲に忠実に・・・がモットーかと。

 岡崎京子は多数の名作を描いていますので、そのうちまた紹介しますね。

 読むべし 読むべし ・・・ 。

  
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by aonekoroman | 2008-11-08 20:53 | 本・映画・音楽  

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