夢幻に死す

 浮世のことは、夢のまた夢である。

 連日の勤労の疲れか、または本能がそうさせたのか、私は普段帰る方向とは逆の方へ自転車を走らせた。

 酒場の中心街、とあるビル3Fのバーへ向かう階段で、普段見かけない眼鏡の男とはちあわせた。

 男は足早に登ってしまいすぐに姿を消したのだが、私が3Fに着いた時にはまだ、ドアの前にいた。

 彼は私が来たのに気付くと、意を決したようにドアを開けたのだった。

 その男の後から、私も店に入った。

 そこでは、何某かの人物に扮装したDJが大音量でビートの早い曲をかけていた。

 カウンターのみの店だが、座っているものは誰もいない。

 壁際に並んで奇妙に踊っている人々。

 その8割は、眼鏡の男たちであった。

 先ほどの男はどこだ?

 もう、分からない。

 その中に交って何人か、扮装した女の子もいた。

 壁に映し出されているのはアニメーションアートというのだろうか?

 奇想天外に次々と映される映像は、音楽とその場の雰囲気を絶妙に彩っていた。

 時折、皆で同時に合唱というか、掛け声というか、ドンピシャリとでもいうか、阿吽の呼吸で同じ仕草で行ってて・・私も身振り手振りを真似てみた。

 ダメだ・・・できない。

 あちこちから色とりどりのレーザーが放射して私の視界を混乱させる。

 スモークがたち、嗅覚すらよく分からなくなる。

 普段知らない人に話しかけない私が、隣の男(眼鏡)に気軽に話しかけていた。

 胸が高鳴る・・・というのか?

 実に不思議な気分だ。


 それにしても・・・・・・


 ここは一体・・・どこなんだ?
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 君は・・・誰?
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 飛び交う暗号のような言葉達・・・

 かろうじて聞きとれたのが


 「みく」

 「らんか」

 「おにいちゃん」


 
 
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by aonekoroman | 2010-09-12 12:23 | 実録☆管理人の戯言  

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