ドアをノックするのは誰だ?

 彼は意気揚々と私の職場を訪れた。中肉中背50代前半(推定)の男性が一枚のポスターを誇らしげに掲げている。そしてやおら自慢気にこう言った。


 「君達の好きなものを持ってきた!!」


 何と、それは嬉しい。仕事の場所柄、菓子類の差し入れが多いので、ありがたく頂戴しようかと思ったのだが彼の手には一枚のポスターしかない。ということは私達の好きなものとはそのポスターであることがうかがえる。その日職場には私と、女性職員の2人しかいないのだが、2人ともポスターには反応しない。明らかに男性が少しイライラしながらポスターを強調している。そのポスターは大きく「LOVE」と書かれ、イケメンなんだかそうでないんだかよく分からないニィちゃんが2人写っていて、2人の脇にはそれぞれ犬と猫も写っていた。また妙な方が迷い込んで来たのかな・・・と思いながら


 「わー、可愛い犬と猫ですねー。」

 と相槌をうった。


 私は自宅で犬と猫を飼っている。女性職員は自宅で亀を、そして実家で犬を飼っている。我々は動物が好きで、ポスターの趣旨も動物愛護関係っぽいことが窺える。しかし何故に見ず知らずのオッサンに我々の動物好きが窺い知れようか・・・まさかエスパー(!?)・・・いやまさか・・・・アンタ何なんだ?


 と思っていると、そのオッサンはとっても不機嫌そうに、


 「これ一番目立つ所に貼っといて!!」


 と言ってあつかましくも場所まで指定しておいたくせに面白くなさそうに帰っていった・・・。


 何だ貴様は、無礼者が・・・と思いながらも動物愛好家の小生は、指定通りの目立つ場所にそのポスターを貼ったのだった。


 それからにわかに職場を訪れる若者達が、そのポスターを欲しがったり、見て「カッコイイ!!」な~んて言ったりしているのを見かける。私と亀を飼っている女性職員の他の職員も喜んでいた。


 数日後、大体事の流れの察しがついた小生は恐る恐る他の職員に尋ねた。


 彼女は言った・・・・



 「知らないんですか~!?エグザイル!!」・・・と


 ・・・・・・・・・・・

 何とまあ・・・・
 

 オッサンすまん・・・我々が喜ぶと思ってわざわざポスター持って来たのにね・・・。

 欲しかったらそのうち持ってっていいよーなんつってんのに、いや~結構ですって言われちゃってまあ可哀相に・・

 ゴメンね、気づいてあげられなくて・・・ホントにね。

 きっと「きゃあ!!嬉しい!!わたしアツシちょー好き!!ありがとう!!」

 なんて言われるに違いないと淡い期待に胸を膨らませて意気揚々と訪れたら間抜面の職員2人が素っ頓狂な事を言いやがる。悪いなオッサン・・・でも世の中そんなもんさ・・・来る日を間違えたな・・・。合掌。



 やはり色んなことにアンテナをはっとかねば


 この悲劇のサイクルは永遠に続いてしまうではないか


 やれやれだ・・・
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 犬と猫、可愛い。

 
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by aonekoroman | 2009-12-22 21:12 | 実録☆管理人の戯言  

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