人にやさしく

 小生は昔からよく、見知らぬ人から声をかけられる。大半は道を尋ねられるのだが、アクセサリーの押し売りや、ご丁寧にも私の幸福を祈らせてほしいと願う奇特な方々もいて、中には女と間違って声をかけてくるオッチョコチョイもいた。以外と多いのが外国の方だ。小生、自慢じゃないが英語なんて喋れない。だが何となく相手の言わんとすることが分かるのだ。まあでも大抵は・・

 「ハチコードコ?」とか

 「ココハラジュク?」とかであるので答えるのも簡単である。

 「現代の国際社会における日本経済の立場について、アメリカ経済と比較してどう捉えるべきか?」

 などといった内容の事をペラペラの英語で初対面の人に話しかける奴なんてまずいないのだし、いたとしたら最寄の総合病院へ連れていけばいいのだ。

 とある外国人カップルが話しかけてくる。早口で何言ってんだかよく分からない・・・が、ハングリー的な、つまりはお腹がすいているであろうことが推測される。だが小生は仕事の移動中であってそこは土地感が全くない場所であるのだ。なのでオススメの料理屋なんて知らないし、忙しくて時間もあまりない。どうする?しかしここは義理と人情の国ジャパン、場所はEDOであるし、確か足立区付近であったはず。下町である。むげに断るわけにはいかない。

 そんな時、ある看板が目に入った。


 吉野家である。


 一瞬考えたが迷っている時間はない。私は吉牛の看板を指差し、男性の方にこう言った。

 「オーダー、特盛!」

 「トクモリ?」

 「イエース!トクモーリ!」

 そして女性には

 「アナタ、オーダー、並!」

 「ナミー?」
 
 「イエース!ナミ! ユー、トクモーリ。ユー、ナミ。オーケー?」

 「オーケー!センキュー!ドモアリガト!!」

 「バーイ!」

 「バーイ!!」


 また一ついいことをした。吉牛ような潔い店であれば外国人もものともしないだろうし、下町であるからしてチャキチャキであることも予想される。事なきをえて街を後にする小生であった。


 奄美に帰ってきてからもよく声をかけられる。ろれつのまわっとらんオッサンが

 「バス代貸してくれ。」とか

 「タバコくれんね。」とか

 「姉ちゃん、今から屋仁川な?」とか言ってくるのです。

 バンドの練習帰りなんてえらい人気者で

 「おい!さだまさし歌え!」とか(何故さだまさし?個人的過ぎ・・・)

 「島んちゅの宝やれ!」とか(さてはついさっきカラオケで歌ったな・・・)

 「そんなもん(ギターのことか?)捨てれ!三味線持って島唄やらんば!」とか(大概わざとらしく方言で言うよね)

 よく声をかけていただきます。

 ありがとうございます。


 もう何て言ったらいいのでしょうか・・・



 気が狂いそうになります。 

 
 
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by aonekoroman | 2009-08-11 21:32 | 実録☆管理人の戯言  

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