ジョニーは合コンへ行った

 そもそも間違いであった・・・

 
 今を遡ること十数年前、人生で初めて「合コン」というものに呼ばれて参加したことがある。あまり共通点のない友人からの誘いであったが快く承諾。何せ初めての事、あれこれ妄想し希望に胸を膨らませていた。

 友人曰く、「バンドやってる人が来るという情報を相手のネェちゃん達へ伝えているので、気合い入れて来い!」とのこと・・・「嗚呼、友よ・・・ありがとう♪」それならばとその旨を先輩バンドマンに相談したところ、彼は快く皮ジャン、皮パン、ブーツ、しるばーあくせさりー等を借してくれたのであった・・・


 それが間違いであった・・・


 当日、全身をワイルドに皮で包み、シルバーをジャラジャラさせ(金髪オールバックでね)獣の形相で鏡を見つめていると、何故かとてつもない違和感が・・・しばらく鏡を見つめてハッとした・・・


 メガネは・・・ダメだ。


 面倒くさいのと目つきの悪さが禍いしてコンタクトレンズを持っていない小生(ド近眼です)、目つきの悪さは隠したいが眼鏡はどうも合わない・・・しばらく悩んだがあるアイテムを発見、レンズとレンズの間(鼻の頭の部分)にごっつい髑髏がついてる世にもワイルドなサングラスであった(何であんな恐ろしいモノを持っていたのか今だに謎だが・・・変身願望か?)・・ソイツを装着し再度チェック・・・おお、完璧。いざ現場へ・・・


 長い道のりであった・・・・


 まずもって見えないのだ・・・。電車の切符を買うのも一苦労であるし、道を聞こうにも(当時携帯電話なんてまだない)避けられてしまう有様。往生したぜ全く・・・。電車の中でも車内アナウンスを聴き逃すまいと神経を研ぎ澄ませなければいけなかったし、今思ってもいいことなんかまるでなかったぜ。やっとの思いでヘトヘトになりながら会場であるお店へ辿り着き(当然遅刻した)、店員さんに部屋を確認、貸切部屋のドアを開けた瞬間、




 脳内BGMでかかりやがりましたよ・・


 ええ、フルボリュームで


 皆の顔はぼやけてしか見えんかったけど、小さな悲鳴はチラホラ聞こえたよ・・・


 悪いのは僕の方さ、君じゃない・・・か


 ・・・ハハ、本気で歌ったろうかと思ったよ。アカペラで、直立不動で(泣)。


 その後も残念なことに、女の子の顔なんて見えやしないのだ(見るのも怖かったし)。後から友人に説教がてら聞かされたのだが、小生、やはり相当目つきが悪かったらしく、そりゃあ誰も話しかけてくれんわけだ・・。仕方がないというか、暇になったので注文の呼び出しベルを押して遊ぶしかなかったのだ。その度に店員さんが来るので、しょうがないから食べ物や飲み物を注文していた。そのおかげというか「無口だけど、悪い人ではないのでは・・・」という、ごくごくありきたりな印象と痛い影を残して私の初めての合コンは静かに幕を閉じた。



 1人(勿論)帰り道、珍しく東京の空に瞬く星が薄らボンヤリ見えたとさ・・・。


 フン




 追記:夜道は暗く、家までの道中が更に困難であった事は言うまでもない。
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by aonekoroman | 2009-07-27 00:20 | 実録☆管理人の戯言  

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